地域コミュニティの立ち上げに必要な準備
地域コミュニティを立ち上げたいけれど、どうしたら良いかわからない……そんなときは、次の項目にそって準備を進めてみてください。ポイントは、最初から大きな組織を目指そうとするのではなく、自分のできる範囲で無理なく取り組んでいくことです。
もうひとつ、同じ思いを持つ仲間を数名で良いので見つけておくと、実現性が高まります。
コミュニティのテーマを決める
目的やテーマのないところに人は集まりませんから、まず初めに、どんなコミュニティをつくりたいのか、テーマを決めることから始めましょう。
例えば、自分が子育てについて語り合い、助け合える仲間が欲しいと思うのなら、「子育てをテーマにしたコミュニティをつくろう」ということになります。もう少し絞りこんで「子育て世帯で情報交換ができるようにする」「子ども同士で遊ぶための機会をつくる」「家族ぐるみでお出かけをする」というテーマにすると、より目的が明確なコミュニティになります。
他にも「防災」「ボランティア」「地域探検」「地域清掃」「介護・福祉」「読書」「健康」「まちづくり」など、地域コミュニティのテーマは自由です。ただ何となくコミュニティを立ち上げるのではなく、コミュニティの活動目的を明確にしておくことが、参加者を集めるカギでもあります。
コミュニティのルールを決める
人を集めてスムーズな運営を行うためには、一定のルールが必要です。ルールというと堅苦しく感じるかもしれませんが、参加者が気持ち良く過ごすためのガイドラインととらえると、考えやすいのではないでしょうか。
最初から、厳格すぎる規則を作る必要はありませんし、状況に合わせて改訂していくこともできますが、活動時間、参加費や徴収方法など、参加者募集に必要な最低限のルールは決めておきましょう。特に金銭的なことはトラブルにつながりやすいので、明確にしておくことが大切です。
活動場所の確保
活動するための場所も確保しておきましょう。施設を借りる場合は、予約が必要だったり、料金が発生したりすることもあります。いくつか候補を見つけ、利用方法を把握しておくと、安心です。人数が少なければ、最初のうちは自宅を活動場所にすることもできますし、公園など予約がいらない場所で活動するのも良いでしょう。
メンバーの役割を決める
立ち上げメンバーそれぞれの役割も決めておきましょう。代表、会計、参加者管理など、必要な役割をピックアップして割り振ります。人数が少ない場合は、いくつかの役割を兼務することになるかもしれませんが、責任の所在をはっきりさせておくことは、スムーズなコミュニティ運営には欠かせません。
地域コミュニティのメンバーを募る方法
コミュニティの概要が決まったら、地域コミュニティならではの方法でメンバーを募りましょう。
地域掲示板
インターネット上に地域掲示板がある場合、そちらでコミュニティの宣伝を行えるかもしれません。地域掲示板とは、個人や非営利団体が運営している地域の話題を扱う掲示板です。地域や暮らしに関するさまざまな話題を取り扱い、気軽に書き込みができるのが大きな特徴です。そういった掲示板があるなら、そちらでコミュニティの宣伝を行うのも良いでしょう。
広報など公共のサービス
地域の人が目を向けやすい、広報紙、自治体のHPといった公共のサービスを利用することも方法のひとつです。自治体の広報窓口に問い合わせ、掲載を申請してみましょう。
地域SNS
地域情報や投稿を集めた、地域SNSも貴重な宣伝ツールです。利用規約を確認したうえで、募集をかけてみましょう。
地域SNSを使用するメリット
地域SNSには、地域掲示板や公共のサービスにはないメリットがあります。
ひとつは地域に特化したSNSなので、地域の人が多く利用していること、参加者の顔が見えること。これは、安心感や信頼感につながります。
双方向のやり取りができることも、大きなメリットといって良いでしょう。地域の掲示板や広報では一方的なお知らせしかできませんが、地域SNSを活用すれば、意見をもらったり、新たなお知らせをすぐに配信したりすることもできます。会員募集とともに、コミュニティを盛り上げる場としても活用できますから、おおいに役立てたいところです。
地域コミュニティづくりをしたい……と考えているのであれば、ぜひお伝えした内容を参考にしながら進めてみてください。そして、どんどん地域に溶け込んでいきましょう。なお、地域SNS「ピアッザ」では、コミュニティの運営に必要なメンバーを限定したクローズドエリアの作成も可能です。有償のサービスになりますが、気になる方は、詳細をお問い合わせください。